陶芸の森レジデンスアーティストにマン・ヤウが選ばれました

Date
15/02/2018
Location
ニュース
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フィンランドセンターと陶芸の森のレジデンス活動に、2018年秋よりマン・ヤウ(1991年ヘルシンキ生)が選ばれました。滞在期間は約1ヶ月半、昨年のレジデンスアーティストはマティアス・リーマタイネンでした。

マン・ヤウは、ヘルシンキ在住、アールト大学陶芸・ガラスデザイン学科卒の彫刻家です。パリとニューヨークを拠点としヘルシンキや海外で個展をおこなっています。現在、彼女は中国の景徳鎮にあるアートプロジェクト “ユニキキ”に取り組んでおり、また、9月に開催されるヘルシンキデザインウィーク内でストックマンデパートのための彫刻をデザインしています。

Man Yau. Photo: Emma Sarpaniemi

ヤウにとって、彼女の作品の最も関連性の高い側面は、彫刻の物理的側面であり、彫刻は知識を生み出すひとつの方法として具体化されています。そのプロセスでは、アーティスト自身の体験や彼女のとりまく周囲の環境すべてが、現在の作業に組み込まれています。ヤウの技法は天然素材にもかかわらずプラスティックのような光沢があり、工場で生産されたような美学をも模倣しているようです

Man Yau: Planer HER-BB (2017). Galleria Sculptor.

ヤウのレジデンスプログラムへの関心は、彼女が信楽で制作できる作品の規模に根こだわっていました。スケールに加えて、彼女は色々な材料と色の組み合わせを探求していく予定です。また彼女は日本の文化、特に美術分野に高い関心があり、草間彌生や伊豆太郎のような日本人アーティストの無限の誠実さといったものにとても惹かれています。そして滞在中、なにかインスピレーションのようなものが日本の文化や日常生活のなかで見つかると信じています。

特に大きな目標や計画にとらわれず、余裕をもちながら、
「最終的には、私が想像し、新しい手法で学び、進化させたり、異なる環境、新しい人たちとの出あい、その周辺の文化、新しいものすべてに出会えることを楽しみにしています。」と語っています。