「Shigaraki 信楽」展

Date
08/06/2021
Location
Uutiset, ニュース
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信楽の展示会では、日本とフィンランドの陶芸家8名による作品を展示しています。スタイルの異なるアーティストたちが、日本の信楽町にある陶芸館の創作研究館に滞在しています。

信楽は日本で最も古い陶器の産地の一つとして知られています。滋賀県立陶芸の森 (SCCP) は、地元の陶芸産業と文化を振興するため、1990年に開設されました。

フィンランドセンターは2017年からSCCPと提携し、フィンランドを拠点とする陶芸家を毎年1人陶芸館のアーティスト・イン・レジデンスとして送り出しています。

フィンランドセンターが手掛けるこの展覧会では、信楽町の研究館に滞在する同協会によるレジデンシープログラムのアーティストと選ばれた日本人アーティストの作品を展示しています。アーティストと作品は、SCCPの名誉館長である杉山道夫氏によって選ばれました。

 

滋賀県立陶芸の森 アーティスト・イン・レジデンス
福岡佑梨、日本(2015年12月1日〜2016年3月12日/2017年8月17日〜11月28日)
橋本知成、日本(2016年4月1日〜2021年4月30日に複数回)
今野朋子、日本(2016年6月20日〜2019年9月24日に複数回)
マティアス・カルシカス、フィンランド(2017年10月10日〜11月15日)
金理有、日本(2018年5月18日〜2021年5月3日に複数回)
マン・ヤウ、フィンランド(2018年10月16日〜12月1日)
エリン・ターコール、フィンランド(2019年10月16日〜11月23日)
エーミル・リューティッカ、フィンランド(2022)

 

Shigaraki 信楽

2021年6月8日〜24日
Lokal Gallery(Annankatu 9, Helsinki)
開廊時間:火曜〜金曜:12時〜18時、土曜:11〜16時
入廊無料

写真:福岡佑梨:「青の旅」(2019)

 

アーティスト紹介

写真:福岡佑梨

福岡佑梨:「青の旅」(2019)

福岡佑梨

福岡佑梨(1987年生まれ)は、2015年、2017年の2回にわたって陶芸の森にて制作している日本の作家です。福岡の仕事は、磁器を薄く花びら状に伸ばし淡く呉須で着色した従来の陶のイメージでは出てこない作品を制作し続けています。また福岡は、2015年以降、ドイツ、ウクライナ、ロシア、中国等で開催されるシンポジウムやワークショップ、またレジデンスなどに積極的に参加し活動の範囲を海外に広げています。

 

写真:Gentoku Katakura

橋本知成:無題(2020)

橋本知成

橋本知成(1990年生まれ)は、和歌山県出身の日本人アーティストです。2017年には、金沢美術工芸大学 大学院美術工芸研究科博士課程で博士学位を取得しました。彼は、日本だけでなく、韓国、香港、ロンドンでも展示会を開いた経験を持ちます。2015年には神戸ビエンナーレ2015現代陶芸コンペティション 準大賞、2019年にはKyoto Art for Tomorrow-京都府新鋭選抜展2019 産経新聞社賞を受賞しました。

 

写真:今野朋子

今野朋子:「Peace from Kyoto」(2020)

今野朋子

今野朋子(1967年生まれ)は、東京の文化女子大学を卒業後、香港に渡り陶芸を学びました。彼女の陶芸には伝統的な練り込み技法が用いられ、独自の解釈で自然を表現する作品を制作しています。彼女の作品は、日本、ヨーロッパ、中国の一部の都市で展示され、数々の賞を受賞しています。

写真:lokalhelsinki.com

マティアス・カルシカス「Vadelmametsä」(2021)

マティアス・カルシカス

 マティアス・カルシカス(1989年生まれ)は、陶、ガラス、木を用いて制作活動を行う彫刻家である。彼が用いる技法は時間を要し、その多くが自ら考案したものである。作品は重層的で洞察とダイナミズムを備え、小さな本物のものから雰囲気が生み出される。大胆な色使いの作品は、どの方向から見ても成立している。

 

写真:Kosuke Tamura

金理有:「a body of the vanity」(2021)

金理有

金理有は、1980年、日本人の父、韓国人の母のもと大阪府に生まれる。2006年、大阪芸術大学大学院 芸術制作研究科修士課程修了。2009年、「神戸ビエンナーレ2009」現代陶芸展で準大賞を受賞、また2004年から多数の個展、グループ展で作品を発表。

 

写真:Diana Luganski

マン・ヤウ:「MY-4」Shiga-Loveシリーズより(2018)

マン・ヤウ

マン・ヤウ(1991年生まれ)は、ヘルシンキを拠点とするアーティストです。彼女は、伝統的な手法と職人技、そしてインダストリアルで詳細なフォルムと品質とのバランスが取れた作品を作り上げます。彼女の製作に欠かせないのは、作品に合った石やガラスなどの素材を使用することであり、彫刻やカッティングの繊細な技術が要求されます。

 

写真:Camilo Cortes

エリン・ターコール:「Loop No 8」(2021) 

エリン・ターコール

エリン・ターコールは、ヘルシンキを拠点とするトルコ出身アーティスト兼デザイナーで、素材と色の繊細さを上手く使用します。彼女はヘルシンキのスタジオで、主にセラミック素材を用いた実践的な製作プロセスを任されており、建築、詩的表現、並置、そしてその制作プロセス自体に影響を受け、アートとデザインの中間に存在する別世界のオブジェクトを作り上げます。

写真:Ananya Tanttu

エーミル・リューティッカ:「Artefakt」(2020)

エーミル・リューティッカ

エーミル・リューティッカ(1996年生まれ)は、ヘルシンキを拠点とするアーティストです。現在彼は、アールト大学でテキスタイルデザインの修士課程に在籍しています。    彼は、自身の作品に影響を与える可能性のあるツールやオブジェクトを見つけるために工具店を見て回ることが趣味で、最近はDIY文化に関心があります。陶磁器からプラスチックまで幅広い素材の活用を楽しんでいます。彼の最新の作品は、伝統性に斬新な技法を組み合わせて製作されています。