本展覧会は、カイヤとへイッキ・シレンがフィンランドと日本で手掛けた木造建築に焦点を当て、長年におよぶ彼らと日本の関係を考察します。
フィンランドの建築家夫婦、カイヤ・シレン(1920–2001)とへイッキ・シレン(1918–2013) は、多くのフィンランド人建築家が憧れた日本で、複数の建築プロジェクトをデザインし、実現させました。日本の建築専門誌 『近代建築』 1965年8月号で発表されたシレン建築に関する膨大な数の収集記事からは、シレン夫妻と日本の関係を深める最初のきっかけから、彼らと日本人の間に育まれた温かな理解について知ることができます。シレン夫妻にとって日本建築とは、シレン建築が日本人にとって意味するものと同じでした。すなわちそれは、自然を考慮したシンプルで美しい建築、内側と外側の空間を巧みに組み合わせた建築でした。シレン夫妻の建築は60年以上に渡り、日本の建築雑誌で特集されました。
シレン夫妻の日本での最初のデザインは、1974年軽井沢ゴルフクラブのレストラン、続いて、1976年大沼ゴルフクラブです。今日、シレン夫妻がデザインしたスタンダート・コテージのある休暇村施設が日本に複数存在しています。シレン夫妻が手掛けた日本の施設は、丸太材と建物と周辺環境との洗練された関係が強調されています。
日本文化を尊重したフィンランドスタイル 〜 カイヤ&へイッキ・シレン
トークイベント
「日本文化を尊重したフィンランドスタイル 〜 カイヤ&へイッキ・シレン」展のキュレーター、フランス・アウティオ氏がご登壇くださいます。
3月17日(木) 18:00時開始
オンライン(ZOOM)
こちらのリンクからお申込みください:https://siren-curators-talk.peatix.com
日本文化を尊重したフィンランドスタイル 〜 カイヤ&へイッキ・シレン
3月8日(火)〜 3月20日(日)
時間: 11:00〜18:00(最終日15時まで)月曜日休廊
アルスギャラリー 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-13-1
参加無料・予約不要
企画: フィンランド建築博物館
キュレーター: フランス・アウティオ
写真: フィンランド建築博物館