フィンランドセンターでは、今年も高齢社会セミナーを開催します。今年のテーマは高齢化社会における「クリエイティビティ」、「カルチャー」、「ケア」でした。本セミナーでは、フィンランドと日本から専門家をお招きし、クリエイティビティ、世代を超えた共通認識や生涯学習に関する研究について発表していただきました。ご参加頂いた皆様、そしてご登壇の方々に心よりお礼申し上げます。
クリエイティブ・エイジング:高齢者による文化活動への取り組み
2022年10月6日(木)対面(国際文化会館)及びオンラインでのハイブリッド開催
現在、フィンランドと日本では65歳以上の人口率が急速に拡大しています。シニア層は様々な文化活動に積極的に取り組んでいますが、高齢者特有のニーズ、例えば、アクセシビリティに関する問題などへの対策が疎かにされています。65歳以上の人口比率が20%を超える超高齢化社会では、どのようにして年齢に関係なく人々が文化活動に参加する機会を設けることができるでしょうか?文化プログラムを企画する際、高齢者特有のニーズはどのように満たされるべきでしょうか?
発表資料はご覧ください:
「Creative Agingのための文化政策 ~超高齢社会と芸術~」
太下義之氏
同志社大学、経済学科経済学部、教授
「フィンランドの年金受給者による文化活動への参加:アートは権利か、それとも義務か?」
トゥーリッキ・ラエス氏
ユニバーシティ・オブ・ジ・アーツ・ヘルシンキ、芸術教育研究・学術開発センター、研究員
「フィンランドのクリエイティブ・エイジング – 高齢者のためのサステナブルな文化サービスの手法」
ライサ・カルットゥネン氏
ARMAS フェスティバル、ディレクター
サラ・クーシ氏
ヘルシンキ市文化・レジャー部門スペシャルプランナー
「認知症の人と介護者のための共創的アート活動」
中村美亜氏
九州大学、 芸術工学研究院 未来共生デザイン部門、准教授
「文化的な高齢者介護におけるエージェンシー」
タロゥ・タフティ氏
ユニバーシティ・オブ・ジ・アーツ・ヘルシンキ、シベリウス・アカデミー、博士号取得候補者